問題
音に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. | 人間の可聴範囲は、音圧レベルでおよそ0~130dBの範囲である。 | ||
2. | 対象音と暗騒音のレベル差が15dBより大きい場合は、暗騒音による影響の除去が必要である。 | ||
3. | 空気中の音速は、気温の上昇と共に増加する。 | ||
4. | 低周波数域の騒音に対する人の感度は低い。 | ||
5. | 時間によって変動する騒音は、等価騒音レベルによって評価される。 |
回答と解説動画
正解は(2)
1.人間の可聴範囲は、音圧レベルでおよそ0~130dBの範囲である。
→ 正しい。
人間の聴覚が聞こえる音圧レベルは、おおよそ0dBから140dB程度です。なお、100dB以上の音では、短時間でも聴力に影響が出る可能性があり、120dB以上だと即座に聴力に深刻なダメージがあるとされています。
- 80デシベル:救急車のサイレン、地下鉄の車内
- 100デシベル:電車が通るときのガード下、液圧プレス(1m)
- 120デシベル:飛行機のエンジンの近く
2.対象音と暗騒音のレベル差が15dBより大きい場合は、暗騒音による影響の除去が必要である。
→ 不適当。
暗騒音と対象音のレベル差が10dB以上ある場合、暗騒音の影響は無視でき、補正や除去は不要とされます。
逆に、レベル差が小さいときに補正が必要です。
3.空気中の音速は、気温の上昇と共に増加する。
→ 正しい。
音速は気温が上がると速くなります。これは気体分子の運動エネルギーが増えるためです。
4.低周波数域の騒音に対する人の感度は低い。
→ 正しい。
人間の耳は低周波に対する感度が高周波より低いです。
5.時間によって変動する騒音は、等価騒音レベルによって評価される。
→ 正しい。
等価騒音レベルは、時間的に変動する騒音をエネルギー的に平均して評価する指標です。
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