問題
冷水コイルによる空気冷却に関する次の文章の( )内に入るものの組合せとして、最も適当なものはどれか。
湿り空気線図上で、冷水コイル入口空気の状態点をA、コイル出口空気の状態点をBとし、乾球温度がA点と等しく、かつ絶対湿度がB点と等しい状態点をCとする。
A点、B点、C点の比エンタルピーをそれぞれhA、hB、hCとし、冷水コイルを通過する空気の質量流量をG[kg/h]とすると、冷水コイルによる除去熱量の潜熱分は( ア )、顕熱分は( イ )で表される。

ア | イ | ||
1. | G(hA-hB) | G(hA-hC) | |
2. | G(hA-hC) | G(hA-hB) | |
3. | G(hA-hC) | G(hC-hB) | |
4. | G(hC-hB) | G(hA-hB) | |
5. | G(hC-hB) | G(hA-hC) |
回答と解説動画
正解は(3)
この問題は一見難しそうですが、湿り空気線図の見方と顕熱・潜熱の意味が分かっていれば難易度は低いといえます。
まず、湿り空気線図上において、顕熱(温度)は横軸の動きとなり、潜熱(湿度)は縦軸の動きとなります。
それぞれを分けて考えてみると
潜熱分(ア)の計算:
A点からC点への変化(縦軸の動き)は、温度が同じ(tA = tC)で湿度のみが変化する過程です。これは純粋な除湿過程であり、潜熱変化に相当します。
つまり、潜熱分 = G(hA-hC) となります。
顕熱分(イ)の計算:
C点からB点への変化(横軸の動き)は、湿度が同じ(xC = xB)で温度のみが変化する過程です。これは純粋な冷却過程であり、顕熱変化に相当します。
つまり、顕熱分 = G(hC-hB) となります。
よって、(3) G(hA-hC) G(hC-hB) の組み合わせが正解。
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