問題
空気の流動に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. | 天井面に沿った冷房による吹出し噴流は、速度が小さいと途中で剥離して降下することがある。 | ||
2. | コールドドラフトは、冷たい壁付近などで生じる下降冷気流である。 | ||
3. | 自由噴流の第3域では、中心軸速度が吹出し口からの距離に反比例して減衰する。 | ||
4. | 吹出しの影響は遠方まで及ぶのに対し、吸込みの影響は吸込み口付近に限定される。 | ||
5. | 通常の窓の流量係数は、約1.0である。 |
回答と解説動画
正解は(5)
1.天井面に沿った冷房による吹出し噴流は、速度が小さいと途中で剥離して降下することがある。
→ 正しい
冷房時の噴流は天井に沿って流れるためには十分な速度が必要です。速度が低いと天井から剥離し、冷気が床に降りてくることがあります。
2.コールドドラフトは、冷たい壁付近などで生じる下降冷気流である。
→ 正しい
冬季に冷たい外壁や窓の近くで空気が冷やされ、自然対流によって冷気が下降する現象です。これにより床付近が冷え、不快感を生じることがあります。
3.自由噴流の第3域では、中心軸速度が吹出し口からの距離に反比例して減衰する。
→ 正しい
自由噴流は吹出口から離れるにつれて速度が減少します。第3域(主流領域)では、速度が距離に反比例して減衰します。
4.吹出しの影響は遠方まで及ぶのに対し、吸込みの影響は吸込み口付近に限定される。
→ 正しい
吹出し噴流は指向性が強く遠方まで影響しますが、吸込気流は吸込口からの距離の2乗に反比例して急速に弱まります。
5.通常の窓の流量係数は、約1.0である。
→ 不適当
通常の窓の流量係数は0.6~0.7程度です。1.0に近いのはベルマウス形状の開口部の場合です。

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