問題
都市ガスとLPガスに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. | 都市ガスの低位発熱量とは、水蒸気の潜熱を含む場合の発熱量のことである。 | ||
2. | LPガスは常温・常圧では気体であるが、加圧や冷却により液化して貯蔵・運搬される。 | ||
3. | 都市ガスの大半は、天然ガスを主原料にしている。 | ||
4. | 都市ガス及びLPガスは、いずれも臭いがほとんどないガスであるため付臭剤が添加されている。 | ||
5. | ガスの比重については、13Aの都市ガスは空気より軽く、LPガスは空気より重い。 |
回答と解説動画
正解は(1)
1.都市ガスの低位発熱量とは、水蒸気の潜熱を含む場合の発熱量のことである。
→不適当
都市ガスの低位発熱量は、水蒸気の潜熱を含まない発熱量のことです。高位発熱量が水蒸気の潜熱を含む発熱量です。
2.LPガスは常温・常圧では気体であるが、加圧や冷却により液化して貯蔵・運搬される。
→正しい
LPガス(液化石油ガス)は、常温・常圧では気体ですが、圧力をかけたり冷却したりすることで液体にして、効率よく貯蔵・運搬できます。一般家庭や業務用のガスボンベは、この性質を利用しています。
3.都市ガスの大半は、天然ガスを主原料にしている。
→正しい
現在、日本の都市ガスの主流は「13A」と呼ばれる天然ガス(主成分はメタン)です。
4.都市ガス及びLPガスは、いずれも臭いがほとんどないガスであるため付臭剤が添加されている。
→正しい
都市ガスもLPガスも、元々は無臭またはほとんど臭いがありません。ガス漏れ時に気づきやすくするため、特有の臭いを持つ付臭剤が添加されています。
5.ガスの比重については、13Aの都市ガスは空気より軽く、LPガスは空気より重い。
→正しい
13Aの都市ガス(主成分はメタン)は空気より軽く、LPガス(主成分はプロパンやブタン)は空気より重いという性質があります。
上記の性質があるため、ガス漏れ警報器を付ける場合は都市ガスは天井付近、LPガスは床面付近に設置します。これも重要な知識なので覚えておきましょう。
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