ビル管理士 2020年(R2年) 問80  過去問の解説【空気環境の調整】

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問題

室内環境とその測定法との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。

1.アスベスト    紫外線蛍光法
2.窒素酸化物    ザルツマン法
3.一酸化炭素    定電位電解法
4.臭気       官能試驗法
5.ダニアレルゲン  酵素免疫測定法(ELISA法)

回答と解説動画

正解は(1)


1. アスベスト 紫外線蛍光法
→不適当
アスベストの測定には、主に光学顕微鏡法(位相差顕微鏡)、電子顕微鏡法、X線回析分析法などが用いられます。紫外線蛍光法は、主に硫黄酸化物(二酸化硫黄SO₂)などの測定に使われる方法です。

2. 窒素酸化物 ザルツマン法
→適当
ザルツマン法(吸光光度法)は、窒素酸化物(NOₓ)の測定に広く使われています。

3. 一酸化炭素 定電位電解法
→適当
一酸化炭素(CO)の測定には、定電位電解法が広く用いられています。

4. 臭気 官能試験法
→適当
臭気の測定には、三点比較式臭袋法などの官能試験法(人の嗅覚による評価)が用いられます。

5. ダニアレルゲン 酵素免疫測定法(ELISA法)
→適当
ダニアレルゲンの測定には、酵素免疫測定法(ELISA法)が標準的に使われています。

試験に出題される測定方法まとめ

ビル管理士試験に出題されやすい測定方法をまとめました。毎年出題される分野なので可能な限り覚えるようにしてください。

測定項目主な測定方法・機器例
浮遊粉じん重量法、光散乱式粉じん計、位相差顕微鏡、吸光光度法、フィルタ振動法
酸素ガルバニ電池方式、ポーラログラフ方式
一酸化炭素(CO)検知管法、定電位電解法、ガスクロマトグラフ法
二酸化炭素(CO₂)検知管法、非分散型赤外線吸収法
ホルムアルデヒド検知管法、厚生労働省指定法
オゾン検知管法、紫外線吸収法、吸光光度法、化学発光法、検知管法、CT法
窒素酸化物吸光光度法、化学発光法、ザルツマン法
イオウ酸化物紫外線蛍光法、溶液導電率法
アスベスト光学顕微鏡法(位相差顕微鏡)、電子顕微鏡法、X線回析分析法
浮遊微生物培地法(ばいちほう)、ATP法、衝突法
ダニアレルゲン酵素免疫測定法(ELISA法)
花粉アレルゲン表面プラズモン共鳴法、エアロアレルゲン・イムノブロット法
ラドンシンチレーションカウンタ法
臭気3点比較式臭袋法、官能試驗法、オルファクトメータ法

解説動画

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