問題
ホルムアルデヒドに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. | 常温では気体として存在する。 |
2. | 酸化力が強い。 |
3. | 水やアルコールに溶けやすい。 |
4. | たばこ煙中に存在する。 |
5. | 粘膜に対する刺激が強い。 |
回答と解説動画
正解は(2)
1.常温では気体として存在する。
→ 正しい
ホルムアルデヒドは常温で刺激臭のある無色の気体です。
2.酸化力が強い。
→ 不適当
ホルムアルデヒド自体は還元性を持つアルデヒドであり、酸化力が強い物質ではありません。むしろ、他の物質(酸化剤)によって容易に酸化されてギ酸などに変化します。
3.水やアルコールに溶けやすい。
→ 正しい
ホルムアルデヒドは水やエタノールに非常によく溶けます。水溶液はホルマリンと呼ばれます。
4.たばこ煙中に存在する。
→ 正しい
ホルムアルデヒドはたばこ煙にも含まれており、室内空気汚染の一因です。
5.粘膜に対する刺激が強い。
→ 正しい
ホルムアルデヒドは目や鼻、喉などの粘膜を強く刺激し、低濃度でも刺激症状やシックハウス症候群の原因となります。
•刺激臭があり、常温では無色の気体で可燃性がある。
•水に非常によく溶け、35~38%の水溶液は「ホルマリン」と呼ばれる。
•消毒剤や防腐剤、樹脂の原料などに利用される。
•シックハウス症候群の主な原因物質の一つであり、目や鼻、喉、気道の粘膜を刺激し、涙、鼻水、咳、喉の痛みなどを引き起こす。
•高濃度では呼吸困難や肺気腫、肺炎など重篤な健康被害をもたらすことがある。
•発がん性が認められている。
•たばこの煙中にも含まれる。
•新築の住宅や家具類の接着剤から発散する。
•建築物衛生法では空気環境測定の測定項目に「新築、増築、大規模の修繕又は大規模の模様替えを完了し、その使用を開始した時点から直近の6月1日から9月30日までの間に1回実施する」こととされており、その基準値が0.1mg/m3以下定められている。
•建築基準法によって含有建材の使用制限がある。
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