ビル管理士 2020年(R2年) 問177  過去問の解説【ねずみ、昆虫等の防除】

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問題

防虫・防鼠構造や防除に用いる機器に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

1.通常16メッシュの網目であれば、蚊、コバエ等、多くの昆虫の侵入を防止できる。
2.光源がナトリウム灯の場合は、白熱灯に比べて昆虫類を誘引しやすいことが知られている。
3.ミスト機は、100~400μm程度の粒子の薬剤を、ゴキブリなどの生息場所に散布する場合に使用する。
4.食品取扱場所やその周辺では、毒餌や圧殺式トラップは、施錠可能な毒餌箱に入れて設置する。
5.噴霧機は、殺虫剤などに熱を加えないで、送風装置とノズル先端の衝突板で20~100μm程度の粒子を噴射する機器である。

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回答と解説動画

正解は(4)

1.通常16メッシュの網目であれば、蚊、コバエ等、多くの昆虫の侵入を防止できる。
→不適当
16メッシュでは網目が粗く、蚊やコバエなどの小型昆虫の侵入を十分に防ぐことはできません。防虫目的では20メッシュ以上が必要です。

メッシュは網目を表す単位で、25.4mm(1インチ) 間にある目数を表します。数値が大きいほうが、網目の数が多くなり目が細かいことになる。

2.光源がナトリウム灯の場合は、白熱灯に比べて昆虫類を誘引しやすいことが知られている。
→不適当
昆虫は黄色の光が見えないため、黄色系の光を発するナトリウム灯は誘引効果を持ちません。そのため白熱灯のほうが誘引効果は高くなります。

3.ミスト機は、100~400μm程度の粒子の薬剤を、ゴキブリなどの生息場所に散布する場合に使用する。
→不適当
ミスト機の粒子は20~100μm程度です。その他の機器の粒径は以下のとおりです。

ULV機(5~20μm)<ミスト機(20~100μm)<噴霧器(100~400μm)

4.食品取扱場所やその周辺では、毒餌や圧殺式トラップは、施錠可能な毒餌箱に入れて設置する。
→正しい
建築物における維持管理マニュアルに記載されているとおりです。
食品への混入や誤食を防ぐため、食品取扱場所では毒餌剤や圧殺式トラップを施錠可能な毒餌箱に入れて設置することが衛生管理上求められます。
ただし、圧殺式トラップをヒトが食べることはまず無いと思うので、おそらく人が触ったら危ないとか、捕獲されて死んだネズミが腐敗すると不衛生とか、そんな理由からこちらも施錠可能な箱に入れる方が安全ということでは無いかと思われます。

毒餌箱

5.噴霧機は、殺虫剤などに熱を加えないで、送風装置とノズル先端の衝突板で20~100μm程度の粒子を噴射する機器である。
→不適当
噴霧機の粒子は100~400μm程度です。その他の機器の粒径は以下のとおりです。

ULV機(5~20μm)<ミスト機(20~100μm)<噴霧器(100~400μm)

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