ビル管理士 2020年(R2年) 問147　 過去問の解説【清掃】

問題

ビルクリーニング用機械・器具に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

回答と解説動画

正解は（2）

1. 三つ手ちり取りは、移動する際にごみがこぼれないので、拾い掃き用として広く使われる。
→不適当
三つ手ちり取りには、カバーがついていないため移動中の姿勢や傾きによってはごみがこぼれることがありますので、拾い掃き用には向きません。
ごみがこぼれないようにカバーがついているのは、改良ちり取り(文化ちり取り)です。

2. 自在ぼうきは、馬毛などを植えた薄いブラシであり、ほこりを舞い上げることが少ない。
→正しい
自在ぼうきは、馬毛などを使った薄型のブラシに長柄が付いたものです。

3. 自動床洗浄機は、洗剤供給式床磨き機とドライ式真空掃除機とを結合したものである。
→不適当
自動床洗浄機は、床面に洗剤を噴霧しながらブラシでこすり、同時に汚水を吸引して回収する構造になっています。つまり、洗剤供給式床磨き機（洗剤供給と床磨き）と吸水式真空掃除機（汚水吸引）の機能を同時に備えていることになります。
問題文は、ドライ式真空掃除機→吸水式真空掃除機となれば正しい文章になります。

4. 樹脂床維持剤皮膜の剥離は、床材を傷めないようにするため、床用パッドの赤又は白が使われる。
→不適当
赤や白のパッドは「磨き用」であり、樹脂床維持剤皮膜の剥離作業には黒や茶のパッドを使用します。

以下はパッドの種類です。番号が若いほど、目が粗くなります

1. 黒（樹脂皮膜の剥離）
2. 茶（樹脂皮膜の剥離）
3. 緑（一般床洗浄）
4. 青（表面洗浄）
5. 赤（スプレーバフ）
6. 白（つや出し）

5. 凹凸のある床面には、研磨粒子が付着したパッドが使われる。
→不適当
研磨粒子付きのパッドを凹凸のある床に使うと表面を傷つけたり、凹凸を削ってしまう恐れがあるため、一般的にブラシなど柔軟性があり凹凸に追従できる器具が適しています。

解説動画

解説動画はまだありません