問題
ネズミの生態に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. | ねずみ類は、多くの場合移動する通路が一定で、体の汚れが通路となる壁や配管に付着する。 | ||
2. | クマネズミは、動物質の餌を好む。 | ||
3. | ドブネズミの尾は、体長より短い。 | ||
4. | クマネズミは運動能力に優れ、ロープを伝わって船舶から上陸することができる。 | ||
5. | ドブネズミは泳ぎが得意なので、水洗便所の排水管を通って侵入することがある。 |
回答
正解は(2)
1.ねずみ類は、多くの場合移動する通路が一定で、体の汚れが通路となる壁や配管に付着する。
→正しい
ネズミは決まった経路を通って移動するため、体の脂や汚れが壁や設備に付着します。この跡のことを、「ラブサイン」といいます。
2.クマネズミは、動物質の餌を好む。
→不適当
クマネズミは植物質、特に穀類や果実を好む傾向があります。動物質を好むのは主にドブネズミです。
3.ドブネズミの尾は、体長より短い。
→正しい
ドブネズミの尾は体長より短い特徴があります。
4.クマネズミは運動能力に優れ、ロープを伝わって船舶から上陸することができる。
→正しい
クマネズミは運動能力が高く、ロープや電線、配管などを伝って侵入することができます。
5.ドブネズミは泳ぎが得意なので、水洗便所の排水管を通って侵入することがある。
→正しい
ドブネズミは泳ぎが得意で、水路や排水管を通じて侵入することがあります。
各ネズミの特徴
- クマネズミ
- 大きさは3種の中で中程度
- 警戒心が強い
- 殺鼠剤が効きにくい(感受性が低い)
- 都心のビル内で優占種となっている
- しっぽが体調より長く、耳も大きい
- 雑食性だが、穀物や種子など植物質のものを好む
- 運動能力に優れ、パイプなどを使った垂直移動もできる
- ドブネズミ
- 大きさは3種の中で一番大きい
- 警戒心は中くらい
- 性格は獰猛
- 泳ぐことが得意
- 雑食性で動物タンパク質を好む
- 床下や土中に巣を作ることが多い
- ハツカネズミ
- 大きさは3種の中で一番小さい
- 警戒心は弱い
- 殺鼠剤には強い
- 種子食性
- 農村地帯や港湾地域に分布しており、稀に家屋に浸入することもある
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