吸収式冷凍機とは?
吸収式冷凍機は、冷媒の蒸発と吸収、再生を利用して冷却効果を得る冷凍機です。
蒸気圧縮式冷凍機とは異なり、圧縮機を使用せずに熱エネルギーを利用して冷媒を循環させます。
以下に吸収式冷凍機の基本的な仕組みと主要な構成要素について説明します。
基本的な仕組み
吸収式冷凍機は、以下の主要なサイクルを持ちます。
1 | 蒸発器 | 低圧で液体の冷媒が蒸発し、周囲の熱を吸収して冷却効果を発揮します。この過程で冷媒は蒸気になります。 |
2 | 吸収器 | 蒸発器からの冷媒蒸気は吸収剤(一般的には水)によって吸収されます。この過程で熱が発生します。 |
3 | 再生器 | 吸収剤と冷媒の混合物(溶液)に熱を加えて冷媒を蒸発させます。これにより、冷媒蒸気と濃縮された吸収剤に分離されます。 |
4 | 凝縮器 | 再生器からの冷媒蒸気は凝縮器で冷却され、再び液体冷媒に戻ります。これにより、冷媒が循環するサイクルが完了します。 |
用途
吸収式冷凍機は、特に大規模な冷却が必要な場所や、廃熱を有効活用できる産業施設、病院、ホテル、オフィスビルなどで広く使用されています。また、自然エネルギーを利用したクーリングシステムとしても注目されています。
吸収式冷凍機の仕組みは、熱エネルギーを利用して冷却を実現するため、エネルギー効率が高く、環境に配慮した冷却技術として重要です。
ヘタ・レイ
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