令和5年過去問– category –
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ビル管理士 2023年(R5年) 問30 過去問の解説【建築物の環境衛生】
問題 建築物衛生法におけるホルムアルデヒド量の基準値として、正しいものは次のうちどれか。 1.0.08mg/m3以下2.0.1mg/m3以下3.0.15mg/m3以下4.0.5mg/m3以下5.1mg/m3以下 回答と解説動画 正解は(2) 建築物衛生法(ビル管理法)では、ホルムアルデヒドの室内濃度基準を0.1mg/m³以下と定めています。 空気環境測定の基準値一覧 測定項目基準値備考・注意点浮遊粉じん量0.15mg/m³以下粒径10μm以下の粉じん一酸化炭素(CO)6ppm以下令和4年4月改正で10ppm→6ppmに変更二酸化炭素(CO₂)1000ppm以下温度18℃以上28℃以下... -
ビル管理士 2023年(R5年) 問29 過去問の解説【建築物の環境衛生】
問題 建築物における室内空気とその環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1.一般の室内環境下では、窒素の人体への健康影響はない。2.一般的な室内空気中の酸素濃度は、約21%である。3.良好な室内空気環境を維持するためには、1人当たり10m3/h以上の換気量が必要である。4.建築物衛生法では、粒径(相対沈降径)がおおむね10μm以下の粉じんを測定対象としている。5.花粉は、エアロゾル粒子として室内に存在し得る。 回答と解説動画 正解は(3) 1.一般の室内環境下では、窒素の人体への健康影響... -
ビル管理士 2023年(R5年) 問28 過去問の解説【建築物の環境衛生】
問題 アレルギーに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1.アレルギーは、ヒトに有害な免疫反応である。2.アレルギー反応の発現には、体内の肥満細胞の働きが関係するものがある。3.低湿度は、気管支喘息(ぜんそく)の増悪因子である。4.予防には、ダニや真菌が増殖しないよう、換気や清掃が重要である。5.建築物衛生法において、ダニ又はダニアレルゲンに関する基準が定められている。 回答と解説動画 正解は(5) 1.アレルギーは、ヒトに有害な免疫反応である→ 正しいアレルギーは、本来無害... -
ビル管理士 2023年(R5年) 問27 過去問の解説【建築物の環境衛生】
問題 ヒトのがんに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1.ヒトのがんの3分の2以上は、食事や喫煙等の生活習慣が原因とされる。2.がんは我が国の死因のトップであり、高齢化に伴い死亡者数が増え続けている。3.プロモータはDNAに最初に傷を付け、変異を起こさせる物質である。4.ウイルスが発がんの原因となることがある。5.ホルムアルデヒドには発がん性が認められる。 回答と解説動画 正解は(3) 1.ヒトのがんの3分の2以上は、食事や喫煙等の生活習慣が原因とされる→ 正しい日本人のがんの主要因... -
ビル管理士 2023年(R5年) 問26 過去問の解説【建築物の環境衛生】
問題 ヒトの温熱的快適性に影響する因子として、最も不適当なものは次のうちどれか。 1.室内の気流2.室内の相対湿度3.室内の二酸化炭素濃度4.着衣量5.季節 回答と解説動画 正解は(3) 温熱的快適性とは、人が暑すぎず寒すぎず、快適に感じる環境のこと 1.室内の気流→正しい室内の気流は、体感温度や温熱的快適性に大きく影響する要素です。気流が強いと体温が奪われて寒く感じたり、逆に夏は気流によって涼しさを感じやすくなります。 2.室内の相対湿度→正しい相対湿度も温熱的快適性に直接関係します。湿度が... -
ビル管理士 2023年(R5年) 問25 過去問の解説【建築物の環境衛生】
問題 高齢者における温度環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1.一般に若年者に比べて暖かい温度を好むとされている。2.寒さに対する感受性は若年者に比べて高い傾向にある。3.冬季における深部体温は、若年者に比べて低い傾向にある。4.放射熱がない場合、高齢者の8割を満足させる気温の範囲は青年に比べて狭い範囲となる。5.寒冷環境に曝露(ばくろ)された際の血圧の変動が、若年者に比べて顕著である。 回答と解説動画 正解は(2) 1.一般に若年者に比べて暖かい温度を好むとされている→正... -
ビル管理士 2023年(R5年) 問24 過去問の解説【建築物の環境衛生】
問題 体温の調節における熱産生と熱放散に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1.基礎代謝とは、睡眠時のエネルギー代謝のことをいう。2.高温環境では発汗や血流量が増加し、代謝量は上昇する。3.熱産生量は人体の活動状況によって異なり、作業量が増せば増加する。4.日本人の基礎代謝は夏の方が冬よりも低い。5.低温の環境では震えによって熱産生量が増加する。 回答と解説動画 正解は(1) 1.基礎代謝とは、睡眠時のエネルギー代謝のことをいう→ 不適当。基礎代謝とは、安静に目を覚まし、空腹で... -
ビル管理士 2023年(R5年) 問23 過去問の解説【建築物の環境衛生】
問題 人体の臓器系とその障害・疾病との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。 1.造血器系 再生不良性貧血2.消化器系肝硬変3.呼吸器系肺気腫4.神経系甲狀腺機能低下症5.循環器系動脈硬化症 回答と解説動画 正解は(4) 1.造血器系 再生不良性貧血→正しい。再生不良性貧血は骨髄の機能低下による血球(赤血球、白血球、血小板)減少を特徴とする造血器系の疾患です。 2.消化器系 肝硬変→正しい。肝硬変は肝臓の慢性疾患であり、消化器系に分類されます。 3.呼吸器系 肺気腫→正しい。 肺気腫は肺... -
ビル管理士 2023年(R5年) 問22 過去問の解説【建築物の環境衛生】
問題 環境衛生に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1.許容濃度は一般環境の基準として用いてはならない。2.(公社)日本産業衛生学会は、労働者の有害物質による健康障害を予防するために許容濃度を公表している。3.許容濃度以下であれば、ほとんど全ての労働者に健康上の悪い影響が見られないと判断される。4.有害物の曝露(ばくろ)量と集団の反応率との関係を、量-影響関係という。5.学校における環境衛生の基準は、学校保健安全法で定められている。 回答と解説動画 正解は(4) 解説動画 解説動... -
ビル管理士 2023年(R5年) 問21 過去問の解説【建築物の環境衛生】
問題 環境基準と閾値(いきち)に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1.環境基準には、人の健康を保護する上で維持されることが望ましい基準と生活環境を保全する上で維持されることが望ましい基準がある。2.閾値とは最小の刺激量として定義され、医学的な有害性の判断の根拠となる量である。3.環境基準については、常に適切な科学的判断が加えられ、必要な改定がなされなければならない。4.閾値の概念を示すHatchの図において、縦軸は化学的因子の量である。5.環境基準は、動物実験や疫学調査等から...