令和5年過去問– category –
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ビル管理士 2023年(R5年) 問50 過去問の解説【空気環境の調整】
問題 熱放射に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1.同一温度の物体間での放射に関し、物体の放射率と吸収率は等しい。2.物体表面の太陽放射の吸収率(日射吸収率)は、必ずしも放射率と等しくならない。3.簡略化した放射熱伝達式では、放射熱伝達率が用いられる。4.常温物体から射出される電磁波は、波長が10μm付近の赤外線が主体である。5.温度が0℃の固体表面は、放射率に関わらず熱放射していない。 回答と解説動画 正解は(5) 1.同一温度の物体間での放射に関し、物体の放射率と吸収率は等し... -
ビル管理士 2023年(R5年) 問49 過去問の解説【空気環境の調整】
問題 熱移動に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1.一般に、同一材料でも内部に水分を多く含むほど、熱伝導率は大きくなる。2.固体内を流れる熱流は、局所的な温度勾配に熱伝導抵抗を乗じて求められる。3.一般に、密度が大きい材料ほど、熱伝導率は大きくなる。4.中空層の熱抵抗は、一定の厚さ(2~5cm)までは厚さが増すにつれて増大するが、それ以上ではほぼ一定となる。5.ガラス繊維などの断熱材の熱伝導率が小さいのは、繊維材によって内部の空気の流動が阻害されるためである。 回答と解説動画... -
ビル管理士 2023年(R5年) 問48 過去問の解説【空気環境の調整】
問題 湿り空気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1.絶対湿度が一定の状態で、温度が上昇すると相対湿度は低下する。2.相対湿度が同じ湿り空気では、温度が高い方が比エンタルピーは高い。3.乾球温度が同じ湿り空気では、絶対湿度が高い方が水蒸気圧は高い。4.露点温度における湿り空気では、乾球温度と湿球温度は等しい。5.比エンタルピーが同じ湿り空気では、温度が高い方が絶対湿度は高い。 回答と解説動画 正解は(5) 湿り空気線図(h-x線図)は空気の状態を示す様々なパラメータを視覚的に表... -
ビル管理士 2023年(R5年) 問47 過去問の解説【空気環境の調整】
問題 下の図のようなA部材とB部材からなる外壁がある。 いま、A部材とB部材の厚みと熱伝導率がそれぞれ14cmと1.4W/(m・K)、5cmと0.2W/(m・K)であり、室内側熱伝達率と屋外側熱伝達率がそれぞれ10W/(m2・K)、20W/(m2・K)であるとする。 室内と屋外の温度差が20℃であるとき、この外壁の単位面積当たりの熱流量として、正しいものは次のうちどれか。 1.0.7W/m22.1.4W/m23.10W/m24.40W/m25.56W/m2 回答と解説動画 正解は(4) この問題は、熱抵抗の合計から熱貫流率を求め、温度差を掛けて熱流量を算出します。 熱流量... -
ビル管理士 2023年(R5年) 問46 過去問の解説【空気環境の調整】
問題 次の用語とその単位との組合せとして、誤っているものはどれか。 1.絶対湿度kg/kg(DA)2.熱貫流抵抗m2・K/W3.輝度cd/m24.音響透過損失dB5.比熱kJ/kg(DA) 回答と解説動画 正解は(5) 1.絶対湿度 kg/kg(DA)→ 正しい。絶対湿度は「乾き空気1kgに含まれる水蒸気量」を表し、単位はkg/kg(DA)です。 DAは乾き空気(ドライエア)を意味します。 2.熱貫流抵抗 m²・K/W→ 正しい。熱貫流抵抗は熱貫流率(W/(m²・K))の逆数で、単位はm²・K/Wです。熱が壁や窓などの建材を通過する際の、熱の流れに... -
ビル管理士 2023年(R5年) 問45 過去問の解説【建築物の環境衛生】
問題 5%溶液の次亜塩素酸ナトリウムを水で希釈して200mg/Lの濃度の溶液を10L作る場合、必要となる5%溶液の量として、最も近いものは次のうちどれか。 1.0.4mL2.2mL3.4mL4.20mL5.40mL 回答と解説動画 正解は(5) 問題文についてまとめると 「強い消毒液(5%)」を「うすめて使いやすい消毒液(200mg/L)」にしたい 作りたい量は「10リットル」 5%の消毒液(原液)をどれだけ入れればいいのか? ステップ1:どれくらいの消毒成分が必要? 200mg/Lの消毒液を10L作る=全部で2000mg(2g)の消毒成分が必要 ステップ2... -
ビル管理士 2023年(R5年) 問44 過去問の解説【建築物の環境衛生】
問題 感染症法により、全数把握が必要とされる感染症は次のうちどれか。 1.ヘルパンギーナ2.A型肝炎3.季節性インフルエンザ4.手足口病5.マイコプラズマ肺炎 回答と解説動画 正解は(2) 2.A型肝炎が正解です。 全数把握対象疾患とは 全数把握対象疾患とは、医師や獣医師が患者の発生を必ず保健所へ届けなければならない感染症のことです。感染拡大防止や、発生状況の把握のために、詳細な情報を収集する目的で設定されています。 具体的には、感染症法で定められた1類から4類感染症、新型インフルエンザ等感染症... -
ビル管理士 2023年(R5年) 問43 過去問の解説【建築物の環境衛生】
問題 次の感染症のうち、ウイルスによって引き起こされるものはどれか。 1.発しんチフス2.カンジダ症3.マラリア4.日本脳炎5.レプトスピラ症 回答と解説動画 正解は(4) 1.発しんチフス→ リケッチア(細菌の一種)が原因です。 2.カンジダ症→ 真菌(カビの一種)が原因です。 3.マラリア→ 原虫(プラスモディウム属)が原因です。 4.日本脳炎→ 日本脳炎ウイルスによる感染症です。コガタアカイエカが媒介します。ウイルス性感染症です。 5.レプトスピラ症→ 細菌(レプトスピラ属)が原因です。 感染症と... -
ビル管理士 2023年(R5年) 問42 過去問の解説【建築物の環境衛生】
問題 水系感染症の特徴に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1.梅雨から夏に集中する。2.初発患者の発生から数日で爆発的に増加する。3.職業と関連する場合は少ない。4.給水範囲に一致して発生し、その境界線が明確である。5.一般に潜伏期間が長い。 回答と解説動画 正解は(1) 1.梅雨から夏に集中する→ 不適当水系感染症は、季節に関係なく一年を通じて発生します。梅雨や夏に集中するのは、主に細菌性食中毒などの特徴です。 2.初発患者の発生から数日で爆発的に増加する→ 正しい水道水や貯... -
ビル管理士 2023年(R5年) 問41 過去問の解説【建築物の環境衛生】
問題 ヒトと水に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 1.一般成人における体内水分量は、体重の約60%である。2.水分・体液のうち、細胞内液は約2/3である。3.成人の場合、不可避尿として1日最低1L以上の尿排泄(はいせつ)が必要である。4.一般に、体重当たりの体内水分量は女性より男性の方が多い。5.水分の欠乏率が体重の約2%になると、強い渇きを感じる。 回答と解説動画 正解は(3) 1.一般成人における体内水分量は、体重の約60%である→ 正しい成人男性の体内水分量は体重の約60%、女性は...