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べた基礎とは?

2024年6月19日

べた基礎(べたぎそ)とは、建物全体の底面をコンクリートで覆った基礎構造のことを指します。

一般的には「布基礎」と対比される用語で、べた基礎は広範囲にコンクリートを打設するのに対し、布基礎は建物の周囲や内部の壁の下のみを基礎とする構造です。

ヘタ・レイ
ヘタ・レイ

ベターっとコンクリートで覆う感じなので、名前からして頑丈そうなイメージは湧きますよね。

べた基礎の特徴と利点

1構造の一体性建物全体の底面をコンクリートで覆うため、建物全体の一体性が高まり、地震などの水平力に対して優れた耐震性を発揮します。
2荷重分散建物の荷重が基礎全体に均等に分散されるため、部分的な沈下や不均等な沈下を防ぐことができます。これは特に地盤が弱い場所で有効です。
3防湿性地面からの湿気や水分の侵入を防ぐ効果があります。コンクリートスラブが地面との間に防湿層を形成するため、湿気による建物の劣化を防ぎます。
4施工の簡便性一度に広い範囲をコンクリートで覆うため、施工が比較的簡単で、作業期間を短縮できることがあります。

べた基礎の構造

べた基礎は、以下のような構成要素を持ちます。

1スラブ建物全体の底面を覆うコンクリートスラブ。一般的には厚さが10~20センチ程度ですが、建物の規模や用途によって異なります。
2立ち上がりスラブの周囲や内部に立ち上がる部分で、建物の外周部や間仕切り壁の下に設けられます。これにより、建物の重さを支えます。
3鉄筋補強スラブ内部には鉄筋が配置され、コンクリートの強度を高めます。鉄筋の配置は建物の設計に基づいて行われます。
4防湿シートコンクリート打設前に地面に敷かれるシートで、地面からの湿気や水分の侵入を防ぎます。

べた基礎の用途

べた基礎は、以下のような場合に適しています。

1地盤が軟弱な場所地盤が軟弱で部分的な沈下が起こりやすい場所では、荷重を広範囲に分散できるべた基礎が有効です。
2湿気が多い地域湿気が多い地域では、地面からの湿気を防ぐ効果があるべた基礎が有効です。
3耐震性が要求される建物地震時に高い耐震性が求められる建物には、建物全体を一体化して支えるべた基礎が適しています。

べた基礎は、強度や防湿性、耐震性から、多くの住宅や中小規模の建物に採用されています。

特に日本のように地震が頻発する地域では、べた基礎の採用が増えているようです。

プロフィール
ヘタ・レイ

ビルメンYouTuberのヘタ・レイ。
保有資格:電験三種、ビル管理士、行政書士、宅建士、電工一種、危険物乙4、消防設備士、2級ボイラー技士、2種冷凍機械、日商簿記2級、FP2級など。
これまでの経験と保有資格を活かしてオリジナル問題を作成しています。
ビルメン情報ブログもよろしくお願いします。

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Posted by 管理人