ビル管理士 2020年(R2年) 問91  過去問の解説【建築物の構造概論】

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問題

太陽放射に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.太陽位置は、太陽の方位角と、高度から求めることができる。
2.直達日射と天空日射は、短波長放射と呼ばれる。
3.UV-A、UV-B、UV-Cと称される紫外線のうち、波長が最も短いのはUV-Aである。
4.太陽定数とは、大気圏外において太陽に正対するときの単位面積当たりに入射する放射エネルギーのことをいう。
5.紫外線(ドルノ線)は、体内でビタミンDを生成する作用がある。

回答と解説動画

正解は(3)

1.太陽位置は、太陽の方位角と、高度から求めることができる。
→正しい
太陽の見かけ上の位置は「太陽高度角」と「方位角」の2つの角度で表されます。太陽高度角は地平線からの高さ、方位角は真北からの角度を意味します。

2.直達日射と天空日射は、短波長放射と呼ばれる。
→正しい
太陽放射は主に0.3~3µm程度の波長域(可視光・紫外線・近赤外線)で構成されており、これらは「短波長放射」に分類されます。直達日射も天空日射もこの範囲の放射に含まれます。

直達日射:太陽から地上に直接到達する日射のことです。太陽光線が、大気や雲などの影響を受けずに、そのまま地表面に到達するエネルギーを指します。
天空日射:太陽光が大気中の分子や粒子に散乱・反射されて、天空の全方向から地上に降り注ぐ日射のことです。

3.UV-A、UV-B、UV-Cと称される紫外線のうち、波長が最も短いのはUV-Aである。
→不適当
紫外線は、波長の長い順に UV-A(約320~400nm)→UV-B(約280~320nm)→UV-C(約200~280nm) です。したがって、最も波長が短いのはUV-Cです。

4.太陽定数とは、大気圏外において太陽に正対するときの単位面積当たりに入射する放射エネルギーのことをいう。
→正しい
太陽定数とは、地球の大気圏外において、太陽に垂直に正対した単位面積(1m²)に1秒間に入射する太陽放射エネルギーの量です。

5.紫外線(ドルノ線)は、体内でビタミンDを生成する作用がある。
→正しい
紫外線のうち特にUV-Bは、皮膚に当たることでビタミンDを生成する作用があります。

解説動画

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