問題
給水設備における現象とその原因の組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
1. | ウォータハンマ | シングルレバー水栓による急閉 | |
2. | 貯水槽水面の波立ち | 迂回壁の設置 | |
3. | クリープ劣化 | 長時間継続する応力 | |
4. | 青水 | 銅イオンの浸出 | |
5. | 孔食 | ステンレス鋼管内の異物の付着 |
回答と解説動画
正解は(2)
1.ウォータハンマ シングルレバー水栓による急閉
→正しい
ウォータハンマは、急激にバルブを閉めたときに水の流れが止まり、管内圧力が急上昇して衝撃波が発生する現象です。これにより配管が振動したり、異音が発生したりします。
シングルレバー水栓は急閉しやすい構造となっています。

2.貯水槽水面の波立ち 迂回壁の設置
→不適当
貯水槽の水面の波立ちは、防波板の設置が望ましいです。
問題文にある迂回壁とは、水槽内の滞留水を防ぐために設置される壁のことです。特に、大容量の貯水槽では、水の流れが悪くなりやすい隅や角に滞留水が発生しやすいため、迂回壁を設置することで、水の流れを促進し、死水(滞留水が腐敗したもの)の発生を防ぐ役割があります。
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出典:With-Best(ウィズベスト)
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出典:積水アクアシステム
3.クリープ劣化 長時間継続する応力
→正しい
クリープ劣化は、長時間継続する応力によって材料が徐々に変形・劣化する現象です。
4.青水 銅イオンの浸出
→正しい
青水(あおみず)は、銅製配管から銅イオンが溶出することで発生します。
5.孔食 ステンレス鋼管内の異物の付着
→正しい
ステンレス鋼管内の孔食は、異物の付着を起点に、腐食から金属を保護する役割を持つ不動態皮膜が破壊され、腐食が進行する現象です。
解説動画
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