問題
空調技術に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
| 1. | 事務所建築におけるパーソナル空調では、冷房用に天井、床、デスク等の吹出しが採用されている。 | ||
| 2. | ナイトパージとは、夜間の外気を取り入れることで、空調機の冷房負荷を削減するものである。 | ||
| 3. | 自然換気を併用するハイブリッド空調とは、穏やかな気候時の外気を積極的に室内に導入して冷房に利用するものである。 | ||
| 4. | タスク・アンビエント空調とは、タスク域の温熱条件を緩和することで省エネルギー性の向上を図るものである。 | ||
| 5. | 細霧空調とは、ミストの蒸発潜熱で周りの空気温度が下がる現象を利用した空調システムである。 |
回答と解説動画
正解は（4）
1．事務所建築におけるパーソナル空調では、冷房用に天井、床、デスク等の吹出しが採用されている。
→正しい
パーソナル空調では、天井、床、デスクなど様々な位置に吹出口を設けて冷房用の気流を供給する方式が実際に採用されています。
2．ナイトパージとは、夜間の外気を取り入れることで、空調機の冷房負荷を削減するものである。
→正しい
ナイトパージは、夜間の涼しい外気を建物内に取り入れて室温を下げ、翌日の冷房負荷を減らす手法です。
3．自然換気を併用するハイブリッド空調とは、穏やかな気候時の外気を積極的に室内に導入して冷房に利用するものである。
→正しい
ハイブリッド空調は、外気条件が良い時期に自然換気を積極的に利用して冷房負荷を低減します。
4．タスク・アンビエント空調とは、タスク域の温熱条件を緩和することで省エネルギー性の向上を図るものである。
→不適当
タスク・アンビエント空調は、作業領域（タスク域）とそれ以外の領域（アンビエント域）を区別し、それぞれの温熱条件を個別に制御することで、省エネルギー性と快適性の両立を目指す空調システムです。
タスク域では、人の活動に必要な温熱環境を維持し、アンビエント域では、温熱条件を緩和することで、省エネ効果を高めます。
5．細霧空調とは、ミストの蒸発潜熱で周りの空気温度が下がる現象を利用した空調システムである。
→正しい
細霧空調は、ミスト（微細な水滴）の蒸発時の潜熱吸収により空気温度を下げる仕組みです。
テーマパークなど夏場の屋外で使われている方式ですね。
解説動画
解説動画はまだありません
コメント