問題
建築材料と部材の性質に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. | スランプ試験によるスランプ値が大きいほど、コンクリートの流動性が高いと評価できる。 | ||
2. | CLTは、挽板を繊維方向が直交するように積層した板材である。 | ||
3. | AE剤は、モルタルやコンクリートの中に多数の微小な空気泡を均一に分布させるために用いる。 | ||
4. | 鋼材の引張試験において、破断したときのひずみ度を伸びという。 | ||
5. | 木材の強度は、幹の半径方向(放射軸)、年輪の接線方向、繊維方向(幹軸)の順に大きくなる。 |
回答と解説動画
正解は(5)
1.スランプ試験によるスランプ値が大きいほど、コンクリートの流動性が高いと評価できる。
→正しい
スランプ値が大きいほどコンクリートの流動性が高いと評価されます。

出典:Wikipedia
2.CLTは、挽板を繊維方向が直交するように積層した板材である。
→正しい
CLT(クロス・ラミネイティッド・ティンバー)は、繊維方向が直交するように積層した木質材料です。主に建築物の壁や床などに構造材として使用されます。

3.AE剤は、モルタルやコンクリートの中に多数の微小な空気泡を均一に分布させるために用いる。
→正しい
AE剤は、モルタルやコンクリートの中に微細な空気泡を均一に分散させるために使用される混和剤です。
具体的には、AE剤はコンクリート中に多数の独立した微細な空気泡を連行し、これらの空気泡がコンクリート中でボールベアリングやクッションのような役割を果たすことで、作業性が向上し、凍結融解作用に対する抵抗力が高まります。
4.鋼材の引張試験において、破断したときのひずみ度を伸びという。
→正しい
鋼材の引張試験では、破断時のひずみ度を「伸び」と呼びます。
5.木材の強度は、幹の半径方向(放射軸)、年輪の接線方向、繊維方向(幹軸)の順に大きくなる。
→不適当
木材の強度は、繊維方向(幹軸)が最も大きく、次いで半径方向(放射軸)、最も小さいのが年輪の接線方向です。各部位については以下の画像を参考にしてください。
.png)
解説動画
解説動画はまだありません
コメント