問題
鉄骨構造とその材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. | 降伏比の大きい鋼材は、靭性に優れる。 | ||
2. | 建築構造用鋼材は、降伏点又は耐力の上限と下限が規定されている。 | ||
3. | 鋼材の強度は温度上昇とともに低下し、1,000℃ではほとんど零となる。 | ||
4. | 軟鋼の炭素量は0.12~0.30%である。 | ||
5. | 高力ボルト接合の締め付け時の余長は、ねじ山3以上とする。 |
回答と解説動画
正解は(1)
1.降伏比の大きい鋼材は、靭(じん)性に優れる。
→不適当
降伏比が小さいほど靭性(材料が持つ粘り強さ)が高くなります。
2.建築構造用鋼材は、降伏点又は耐力の上限と下限が規定されている。
→正しい
建築構造用鋼材には、降伏点または耐力の上限・下限が規定されています。
3.鋼材の強度は温度上昇とともに低下し、1,000℃ではほとんど零となる。
→正しい
鋼材の強度は温度が上がると低下し、1,000℃付近ではほぼゼロとなります。
4.軟鋼の炭素量は0.12~0.30%である。
→正しい
軟鋼の炭素量は一般的に0.12~0.30%程度です。
5.高力ボルト接合の締め付け時の余長は、ねじ山3以上とする。
→正しい
高力ボルトの締め付け時の余長(ナットから突出するねじ山)は3山以上とするのが一般的です。
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