問題
ダクトとその付属品に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. | フレキシブル継手は、ダクトと吹出し口を接続する際に、位置を調整するために用いられる。 | ||
2. | 防火ダンパの羽根及びケーシングは、一般に板厚が1.5mm以上の鋼板で製作される。 | ||
3. | グリル型吹出し口は、誘引効果が高いので、均一度の高い温度分布が得やすい。 | ||
4. | 低圧の亜鉛鉄板製長方形ダクトでは、一般に板厚が0.5~1.2mmのものが用いられる。 | ||
5. | グラスウールダクトは、消音効果が期待できる。 |
回答と解説動画
正解は(3)
1. フレキシブル継手は、ダクトと吹出し口を接続する際に、位置を調整するために用いられる。
→正しい
フレキシブル継手は、ダクトと吹出し口や消音ボックスなどを接続する際に、多少の位置ずれや振動を吸収するために設けられます。(以下の画像のようにダクトの形状が柔軟に変化するため、機器と接続する際の位置調整が容易です)
.jpg)
2. 防火ダンパの羽根及びケーシングは、一般に板厚が1.5mm以上の鋼板で製作される。
→正しい
防火ダンパの羽根やケーシングは、「1.5mm以上の鋼板」で製作することが定められています。
3. グリル型吹出し口は、誘引効果が高いので、均一度の高い温度分布が得やすい。
→不適当
グリル型吹出し口は「軸流型吹出し口」に分類され、誘引効果は小さいのが特徴です。誘引効果が高く、均一な温度分布が得られるのは「ふく流吹出し口」や「線状吹出し口」です。
4. 低圧の亜鉛鉄板製長方形ダクトでは、一般に板厚が0.5~1.2mmのものが用いられる。
→正しい
低圧ダクトの場合、亜鉛鉄板製の長方形ダクトには0.5~1.2mm程度の板厚が使われています。板厚はダクトの長辺や圧力区分によって決まりますが、この範囲は正しいです。
5. グラスウールダクトは、消音効果が期待できる。
→正しい
グラスウールダクトは、グラスウールの吸音効果により、消音性能が高いのが特徴です。さらに保温・防露効果もあります。
.jpg)
出典:マグ・イゾベール株式会社
解説動画
解説動画はまだありません
コメント