問題
体温調節機能に関する次の文章の( )内に入る語句の組合せとして、最も適当なものはどれか。
生体は、体内における産熱と放熱が平衡を保ち、一定の体温を維持している。産熱機能は、( ア )の増進などによって制御されている。放熱機能は、( イ )、( ウ )、皮下組織の熱遮断等によって調節されている。
ア | イ | ウ | |
1. | 消化 | 呼吸 | 神経興奮 |
2. | 発汗 | 筋収縮 | 神経興奮 |
3. | 発汗 | 呼吸 | 内分泌 |
4. | 基礎代謝 | 尿産生 | 血液循環 |
5. | 基礎代謝 | 呼吸 | 血液循環 |
回答と解説動画
正解は(5)
解答:5.基礎代謝 呼吸 血液循環
産熱機能(ア)
- 基礎代謝:生命維持に必要な最小限のエネルギー消費(心拍・呼吸・体温維持など)で、常に熱を産生します。
- 消化:食物分解のための活動で、一時的に代謝が上がりますが、体温調節の主要メカニズムではありません。
- 発汗:放熱機能のため、産熱には該当しません。
放熱機能(イ・ウ)
- 呼吸:呼吸量が増えると、呼気を通じて熱が放出されます。
- 血液循環:皮膚血管が拡張し、血液循環が増加することで体表面から熱が放散されます。
誤った選択肢のポイント
- 「発汗」:放熱機能ですが、「産熱機能」の選択肢には不適切です。
- 「筋収縮」:ふるえ熱産生(産熱)の一例であり、放熱機能ではありません。
- 「神経興奮」「内分泌」:主に熱産生に関与し、放熱機能とは直接関係が薄いです。
産熱 | 放熱 |
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基礎代謝の増進 運動、作業 ふるえ 筋緊張 筋収縮 神経興奮 内分泌 | 発汗 呼吸 血液循環 |
解説動画
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