ビル管理士 2023年(R5年) 問90　 過去問の解説【空気環境の調整】

問題

　に関連する用語として、該当しないものは次のうちどれか。

回答と解説動画

正解は（3）

コミッショニングとは、建物のオーナーやユーザーが求める性能が、設計、施工、運用において実現していることを確認・検証するためのプロセスです。

１．BEMS
→ 正しい
ビルエネルギー管理システム（Building Energy Management System）の略。コミッショニングにおいて、運用データの収集や省エネ管理などで活用される重要なシステムです。

２．性能検証
→ 正しい
性能検証は、コミッショニング全体のプロセスや活動を指し、建物や設備が「発注者の要求性能（OPR）」や設計時に決めた性能を満たしているかを、設計・施工・運用の各段階で総合的に確認・評価することです。

３．BCP
→ 不適当
BCP（Business Continuity Planning：事業継続計画）は、災害や事故時の事業継続を目的とする計画であり、空気調和設備のコミッショニング（性能検証）とは直接関係ありません。

４．運用最適化
→ 正しい
運用最適化は、コミッショニングの目的のひとつです。設備の運用データを分析し、最適な運転条件へ調整して省エネや快適性向上を図ります。

５．FPT
→ 正しい
FPT（Functional Performance Test：機能性能試験）は、コミッショニングの中の「受渡し段階」や「運用初期」に、実際の設備システムが設計通りに機能・性能を発揮しているかを現場で実測・試験する具体的な作業のことです。

ヘタ・レイ

この知識はこれが初出題です。
いきなり「コミッショニング」とか言われても知らねーよって感じですね。

解説動画