問題
オゾンに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. | 水に溶けにくい。 |
2. | 紫外線による光化学反応で生成される。 |
3. | (公社)日本産業衛生学会は、作業環境におけるオゾンの許容濃度を示している |
4. | 吸入すると肺の奥まで達し、肺気腫を起こすことがある。 |
5. | 無臭である。 |
回答と解説動画
正解は(5)
1.水に溶けにくい
→正しい
オゾンは水への溶解度が低く、一般的な条件では水にあまり溶けません。
2.紫外線による光化学反応で生成される
→正しい
オゾンは、酸素分子が紫外線などのエネルギーを受けて分解され、原子状酸素が他の酸素分子と結合することで生成されます。
3.日本産業衛生学会は、作業環境におけるオゾンの許容濃度を示している
→正しい
日本産業衛生学会は、作業環境でのオゾンの許容濃度を0.1ppmと定めています。
4.吸入すると肺の奥まで達し、肺気腫を起こすことがある
→正しい
オゾンを長期間吸入すると、呼吸器障害や肺気腫を引き起こすことがあります。
5.無臭である
→不適当
オゾンは特有の刺激臭があります。ごく低濃度でも人が臭いを感知できる物質です。
オゾンについておさえておくべき知識
・オゾンは独特の刺激臭を持つ(無臭ではない)
・水にはあまり溶けない性質がある
・紫外線による光化学反応や、落雷・放電などで自然界でも発生する
・高電圧を使う機器(コピー機、レーザープリンタなど)からも発生することがある
・吸入すると呼吸器の奥深くまで到達し、長期曝露で肺気腫などの健康被害を引き起こすことがある
・光化学オキシダントの主成分であり、大気汚染の環境基準でも重要な物質
・作業環境における許容濃度(日本産業衛生学会による0.1ppm)が定められている
・測定方法としては紫外線吸収法などが用いられる(赤外線吸収法はオゾンには使わない)
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