ビル管理士 2023年(R5年) 問28　 過去問の解説【建築物の環境衛生】

問題

アレルギーに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

ビル管理士試験合格テキスト

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回答と解説動画

正解は（5）

1．アレルギーは、ヒトに有害な免疫反応である
→ 正しい
アレルギーは、本来無害な物質（花粉・ダニなど）に対する過剰な免疫反応で、皮膚炎や喘息など有害な症状を引き起こします。

2．アレルギー反応の発現には、体内の肥満細胞の働きが関係するものがある
→ 正しい
肥満細胞はアレルゲンと結合するとヒスタミンを放出し、かゆみや炎症を引き起こします（即時型アレルギー反応）。

3．低湿度は、気管支喘息の増悪因子である
→ 正しい
低湿度は気道粘膜を乾燥させ、喘息症状を悪化させます。逆に高湿度はダニ・カビの繁殖リスクを高めます。

4．予防には、ダニや真菌が増殖しないよう、換気や清掃が重要である
→ 正しい
ダニの繁殖には湿度60％以上、カビは70％以上が目安です。換気・清掃で発生を予防することが重要です。

5．建築物衛生法において、ダニ又はダニアレルゲンに関する基準が定められている
→ 不適当
建築物衛生法の規制対象に「ダニアレルゲン」はありません。
なお、空気環境測定の項目では、「浮遊粉塵」「一酸化炭素」「二酸化炭素」「ホルムアルデヒド」「温度」「相対湿度」「気流」などがあります。
ちなみに、ダニアレルゲンの基準は「学校環境衛生基準」で定められており、100匹/m²以下またはこれと同等のアレルゲン量以下であることとされています。

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