問題
人体の臓器系とその障害・疾病との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
1. | 造血器系 | 再生不良性貧血 |
2. | 消化器系 | 肝硬変 |
3. | 呼吸器系 | 肺気腫 |
4. | 神経系 | 甲狀腺機能低下症 |
5. | 循環器系 | 動脈硬化症 |
回答と解説動画
正解は(4)
1.造血器系 再生不良性貧血
→正しい。
再生不良性貧血は骨髄の機能低下による血球(赤血球、白血球、血小板)減少を特徴とする造血器系の疾患です。
2.消化器系 肝硬変
→正しい。
肝硬変は肝臓の慢性疾患であり、消化器系に分類されます。
3.呼吸器系 肺気腫
→正しい。
肺気腫は肺胞の破壊による呼吸機能障害で、呼吸器系の代表的疾患です。
4.神経系 甲状腺機能低下症
→不適当。
甲状腺機能低下症は「内分泌系」の疾患です。甲状腺はホルモン分泌を担う内分泌器官であり、神経系とは異なります。
5.循環器系 動脈硬化症
→正しい。
動脈硬化症は動脈の壁が硬くなり血流が悪化する循環器系の疾患です。
臓器系まとめ
種類が多すぎるので過去問に出題された組み合わせを中心に覚えるようにしましょう。
臓器系 | 主な臓器・器官 | 代表的な疾患・障害 |
---|---|---|
造血器系 | 骨髄、脾臓 | 再生不良性貧血、白血病 |
消化器系 | 胃、腸、肝臓、膵臓 | 肝硬変、胃潰瘍、膵炎、大腸がん |
呼吸器系 | 肺、気管支 | 肺気腫(COPD)、気管支喘息、、肺炎 |
循環器系 | 心臓、動脈・静脈、毛細血管 | 動脈硬化症、心筋梗塞、高血圧症 |
神経系 | 脳、脊髄、末梢神経 | 脳梗塞、パーキンソン病、アルツハイマー |
内分泌系 | 下垂体、甲状腺、副腎、膵臓 | 甲状腺機能低下症、糖尿病、クッシング症候群 |
泌尿器系 | 腎臓、膀胱 | 腎不全、尿路結石、膀胱炎 |
感覚器系 | 目、耳、皮膚 | 緑内障、難聴、アトピー性皮膚炎 |
ポイント
- 臓器系ごとの代表的な疾患や障害の組み合わせは、試験で頻出です。
- 甲状腺機能低下症は「内分泌系」の疾患であり、神経系の疾患(例:パーキンソン病、脳出血など)とは区別して覚える必要があります。
- 造血器系、消化器系、呼吸器系、循環器系の分類と代表疾患も、表や一覧で整理しておくと得点源になります
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