問題
アレルギーに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. | 低湿度は、気管支喘息(ぜんそく)やアトピー性皮膚炎の増悪因子となる。 |
2. | 気管支喘息の原因としては、ダニやハウスダストが多い。 |
3. | 気管支喘息の原因となるアレルゲンとしてヒスタミンが重要である。 |
4. | 建築物衛生の観点から、換気や清掃等の対策が重要である。 |
5. | 学校保健安全法において、ダニ又はダニアレルゲンに関する基準が定められている。 |
回答と解説動画
正解は(3)
1. 低湿度は、気管支喘息(ぜんそく)やアトピー性皮膚炎の増悪因子となる。
→正しいです。
低湿度の環境では、皮膚や気道のバリア機能が低下しやすくなります。特に気管支喘息やアトピー性皮膚炎は、乾燥により症状が悪化しやすいため、室内の湿度管理は重要です。建築物衛生管理基準でも「空気環境の調整」として適切な湿度範囲(40~70%)が定められています。
2. 気管支喘息の原因としては、ダニやハウスダストが多い。
→正しいです。
気管支喘息の主なアレルゲンは、ダニ(特にヒョウヒダニ)やハウスダストです。これらのアレルゲンが気道に侵入することで、免疫反応が過剰に起こり、咳や呼吸困難などの症状が現れます。
3. 気管支喘息の原因となるアレルゲンとしてヒスタミンが重要である。
→誤りです。
ヒスタミンはアレルギー反応の際に体内で放出される化学伝達物質であり、アレルゲン(原因物質)ではありません。アレルゲンは「花粉」「ダニ」「ハウスダスト」などです。この区別は試験でもよく問われます。
4. 建築物衛生の観点から、換気や清掃等の対策が重要である。
→正しいです。
アレルゲン対策として、換気や清掃、カーペットや寝具の管理など、建築物衛生管理基準に基づいた維持管理が不可欠です。
5. 学校保健安全法において、ダニ又はダニアレルゲンに関する基準が定められている。
→正しいです。
学校環境衛生基準では「ダニ又はダニアレルゲン」について、「1平方メートルあたりダニ数は100匹以下、又はこれと同等のアレルゲン量以下」という基準が定められており、定期的な調査や清掃が求められています。
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