問題
健常者が呼吸及び脈拍の増加やめまいを起こす酸素濃度として、最も適当なものは次のうちどれか。
1. | 20~18% |
2. | 17~16% |
3. | 11~10% |
4. | 7~6% |
5. | 4%以下 |
回答と解説動画
正解は(2)
1. 20~18%
→正しいです。
ただし、18%未満を「酸素欠乏状態」と定義しますが、健常者に呼吸や脈拍の増加、めまいなどの症状が出るのは、一般的に16%以下からです。
2. 17~16%
→正しいです。
医学的には、健常者に酸素欠乏による症状(呼吸・脈拍の増加、めまいなど)が現れるのは概ね16%以下とされています。17~16%の範囲で症状が現れ始めることが多いです。
3. 11~10%
→正しいです。この濃度では、呼吸困難・意識障害・筋力低下などが現れやすくなります。
4. 7~6%
→正しいで。この濃度では、数分以内に意識消失や生命の危険が生じます。
5. 4%以下
→正しいです。1回の呼吸でも死に至る危険性があります。
ポイント
- 酸素濃度の基準値:18%未満を「酸素欠乏状態」と定義しますが、症状が現れるのは16%以下からです。
- 症状の進行:16%を下回ると、呼吸・脈拍の増加、めまい、頭痛、筋力低下などが現れます。
- 低酸素濃度の危険性:10%以下では意識障害や生命の危険が高まります。
酸素濃度(%) | 主な症状・人体への影響 | 備考・試験ポイント |
---|---|---|
21 | 大気中の酸素濃度、通常の状態 | |
18 | 酸素欠乏症等防止規則における「酸素欠乏」の基準 | 18%未満で酸素欠乏状態と定義 |
16~17 | 呼吸・脈拍増加、めまい | 健常者でも自覚症状が現れ始める |
15~14 | 労働困難・注意力・判断力低下 | |
11~10 | 呼吸困難、眠気、動作が鈍くなる | 意識障害やけいれんも生じる |
7~6 | 感覚鈍重、知覚失う、顔色が悪い・口唇が青紫色 | 生命の危険が高まる |
4以下 | 40秒以内に知覚を失い、卒倒 | 極めて危険 |
解説動画
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