問題
世界保健機関(WHO)憲章の前文に述べられている健康の定義に関する次の文章の( )内に入る語句の組合せとして、最も適当なものはどれか。
健康とは完全な肉体的、精神的及び(ア)福祉の状態にあり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。
到達しうる最高水準の健康を享有することは、人種、(イ)、政治的信念又は(ウ)若しくは社会的条件の差別なしに万人の有する基本的権利の一つである。
ア | イ | ウ | |
1. | 社会的 | 性別 | 経済的 |
2. | 地域的 | 宗教 | 文化的 |
3. | 社会的 | 宗教 | 経済的 |
4. | 地域的 | 性別 | 文化的 |
5. | 社会的 | 性別 | 文化的 |
回答と解説動画
正解は(3)
WHO憲章の前文に基づく健康の定義に関する空欄(ア)(イ)(ウ)に入る語句の正しい組合せは次の通りです。
- ア:社会的
- イ:宗教
- ウ:経済的
この定義は、以下のように記載されています。
健康とは、完全な肉体的、精神的及び社会的福祉の状態にあり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。
到達しうる最高水準の健康を享有することは、人種、宗教、政治的信念又は経済的若しくは社会的条件の差別なしに万人の有する基本的権利の一つである。
世界保健機関憲章
ポイント
- WHO憲章の健康の定義は「建築物環境衛生行政概論」の冒頭で、ほぼ毎年のように出題される定番問題です。
- 特に「完全な肉体的、精神的及び社会的福祉の状態」「疾病又は病弱の存在しないことではない」「人種、宗教、政治的信念又は経済的若しくは社会的条件の差別なし」など、細かい表現や語句の違いが問われます。
- 「社会的福祉」「宗教」「経済的条件」など、選択肢で紛らわしい語句(例:性別、地域的、文化的など)が並ぶため、原文通り正確に覚えることが得点に直結します。
- 日本国憲法第25条と並んで出題されることが多く、両者の条文の違いも押さえておくと安心です。
日本国憲法(昭和二十一年憲法)
第25条
第1項すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
第2項 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。
解説動画