問題
排水通気設備に関する語句の組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
| 1. | 排水トラップの深さ | ディップからウェアまでの垂直距離 | |
| 2. | 各個通気方式 | トラップの自己サイホンの防止 | |
| 3. | 太陽熱給湯装置の排水管 | 排水口開放による間接排水 | |
| 4. | トラップの封水強度 | 排水管内に正圧、負圧が生じた時の封水保持能力 | |
| 5. | 通気口の通気率 | 管内断面積に対する通気口の開口面積の割合 |
回答
正解は(3)
1.排水トラップの深さ ディップからウェアまでの垂直距離
→正しい
下図参照。「ディップ」から「ウェア」までの高さを「封水深」と呼び、一般に50mm〜100mmとするよう定められています。

なお、封水深の高さが適性でないと以下のような弊害が出ます。
- 浅すぎる(50mm未満): 破封(封水がなくなること)しやすく、汚水管からの臭気が上がってきやすくなります。
- 深すぎる(100mm超): 排水時の抵抗が増し、流れが悪くなるだけでなく、トラップ内に汚物が残留しやすくなり、管の詰まりの原因となります。
2.各個通気方式 トラップの自己サイホンの防止
→正しい
各個通気方式は、各排水器具のトラップごとに通気管を設ける方式で、排水時にトラップ封水が吸い取られる自己サイホン作用を防止することができます。
3.太陽熱給湯装置の排水管 排水口開放による間接排水
→不適当
太陽熱給湯装置や受水槽(中身が飲用として使われる)などは、排水が逆流して装置内が汚染されるのを防ぐため、「排水口空間」を設けた間接排水にする必要があります。
排水口開放が採用出来るのは、洗濯機の排水、冷却塔やボイラー、消火栓系統の水抜きなどがあげられます。
4.トラップの封水強度 排水管内に正圧、負圧が生じた時の封水保持能力
→正しい
排水時に発生する空気圧の変化によって封水が破られることを防ぐための性能を封水強度といいます。
5.通気口の通気率 管内断面積に対する通気口の開口面積の割合
→正しい
通気口の通気率は開口面積/管内断面積で表されます。ちなみに、通気管の大気開口部では、十分な通気を確保するために、通気口の通気率は100%以上、すなわち管内断面積以上の開口が必要です。
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