ビル管理士 2020年(R2年) 問21  過去問の解説【建築物の環境衛生】

内容に誤りがあった場合は、お手数ですがコメント欄で教えて頂けると助かります。

問題

人体の臓器系とその臓器・組織との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。

1.造血器系  脾臓(ひぞう)
2.内分泌系  下垂体
3.呼吸器系  肺
4.神経系   甲状腺
5.循環器系  毛細血管
created by Rinker
¥2,200 (2025/05/13 08:16:36時点 Amazon調べ-詳細)

回答と解説動画

正解は(4)

1.造血器系 脾臓
→正しい。
脾臓は血液成分(赤血球、白血球、血小板)の生成や貯蔵、古い赤血球の破壊などに関与し、造血器系に含まれます。

2.内分泌系 下垂体
→正しい。
下垂体は成長ホルモンや甲状腺刺激ホルモンなど多くのホルモンを分泌する内分泌系の中枢です。

3.呼吸器系 肺
→正しい。
肺は呼吸器系の主要な臓器です。

4.神経系 甲状腺
→不適当。
甲状腺はホルモン(甲状腺ホルモン)を分泌する内分泌系の器官であり、神経系(脳、脊髄、末梢神経など)とは別系統です。

5.循環器系 毛細血管
→正しい。
毛細血管は血液と組織間の物質交換を行う循環器系の一部です。

臓器系まとめ

種類が多すぎるので過去問に出題された組み合わせを中心に覚えるようにしましょう。

臓器系主な臓器・器官代表的な疾患・障害
造血器系骨髄、脾臓再生不良性貧血、白血病
消化器系胃、腸、肝臓、膵臓肝硬変、胃潰瘍、膵炎、大腸がん
呼吸器系、気管支肺気腫(COPD)、気管支喘息、、肺炎
循環器系心臓、動脈・静脈、毛細血管動脈硬化症、心筋梗塞、高血圧症
神経系脳、脊髄、末梢神経脳梗塞、パーキンソン病、アルツハイマー
内分泌系下垂体甲状腺、副腎、膵臓甲状腺機能低下症、糖尿病、クッシング症候群
泌尿器系腎臓、膀胱腎不全、尿路結石、膀胱炎
感覚器系目、耳、皮膚緑内障、難聴、アトピー性皮膚炎

ポイント

・ビル管理士試験では、人体の臓器系ごとに代表的な臓器・組織や疾患の組み合わせを問う問題が頻出です。
・特に「内分泌系」と「神経系」、「造血器系」と「免疫系」など、混同しやすい分類には注意が必要です。
・甲状腺は内分泌系の代表的な器官であり、ホルモン分泌異常(甲状腺機能亢進症や低下症など)が内分泌疾患として問われます。
・試験対策として、各臓器系の主な構成器官・組織を表で整理しておくと、混乱を防げます。

解説動画

解説動画はまだありません

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次